「イベントの映像を撮ってほしい」というご依頼をいただく際、まず私たちが確認するのは「何のための映像か」ということです。一口に映像制作と言っても、記録目的なのか、広報目的なのかによって、撮影から編集までのアプローチは大きく異なります。この違いを理解することが、満足度の高い映像制作の第一歩です。

記録映像の目的は、イベントや会議の内容を正確に残すことです。視聴者は主に内部関係者や参加者であり、「何が行われたか」を後から確認するために使用されます。したがって、撮影スタイルは全体を漏れなく捉えることが基本です。登壇者のスピーチは最初から最後まで、パネルディスカッションは全員の発言を、式典であれば次第に沿ってすべてのプログラムを記録します。編集は最小限にとどめ、場合によっては数時間の長尺でも構いません。重要なのは情報の完全性です。

一方、広報映像は企業や商品、サービスをPRすることが目的です。視聴者は潜在顧客や一般公衆であり、企業の魅力を短時間で効果的に伝える必要があります。撮影では印象的なシーンを厳選し、参加者の笑顔、熱気あふれる会場の様子、製品のクローズアップなど、感情に訴える映像を狙います。編集ではストーリー性を重視し、BGMやテロップで視聴者を引き込み、通常は3分以内の短尺に仕上げます。

興味深いのは、この二つを組み合わせたハイブリッド型の需要が増えていることです。一度の撮影で両方の映像を制作することで、コストを抑えながら複数の用途に対応できます。たとえば、企業の周年記念式典を全編記録映像として残しつつ、その中から感動的なシーンを抽出して3分のプロモーション映像を作成するといった活用法です。オクマでのウィンドサーフィンインカレも、大会記録としての側面と、大会のプロモーションとしての側面、両方を意識した撮影を行いました。

予算配分の考え方も異なります。記録映像であれば、長時間の撮影に対応できる人員と機材を確保することが優先されます。広報映像であれば、撮影よりも編集に時間とコストをかけ、高品質な仕上がりを目指します。両方を実現する場合は、どちらに重点を置くかを事前に決めておくことで、効率的な制作が可能になります。

映像制作を依頼する際は、「誰が、いつ、何のために見るのか」を明確にすることが重要です。オレンジパオは、お客様の目的をしっかりヒアリングし、最適なアプローチをご提案いたします。