2024年11月14日から16日の3日間、沖縄県国頭郡に位置するオクマプライベートリゾートにて、全日本学生ウィンドサーフィン選手権大会(通称:インカレ)個人戦が開催されました。株式会社オレンジパオは、この大会においてドローンを使用したライブ配信を担当し、海上で繰り広げられる白熱したレースを全国の視聴者にお届けしました。

ウィンドサーフィンは海上で行われる競技のため、陸上からの撮影では全体像を捉えることが困難です。そこで今回、上空から俯瞰で撮影できるドローンの特性を活かし、選手たちの動きやレース展開を臨場感たっぷりに配信することができました。

しかし、海上でのドローン撮影は決して容易ではありません。最大の課題は風の影響です。海上は常に強い風が吹いており、ドローンの安定飛行には高度な操縦技術が求められます。また、潮風による塩害対策として、撮影後の機材メンテナンスも入念に行いました。さらに、海上という特性上、万が一の機材トラブル時には回収が困難になるため、バッテリー管理やフライトプランの策定には細心の注意を払いました。

事前準備も成功の鍵でした。一昨年、昨年の経験から太陽の位置による逆光の影響、海面の反射、そして競技エリアの把握を再確認しました。

配信当日は、ドローンパイロット、配信オペレーター、実況解説との連携担当という複数のスタッフ体制で臨みました。安定した映像伝送のため、予備の通信回線を用意し、万が一の通信トラブルにも即座に対応できる体制を整えました。

配信は大きな反響を呼びました。選手のご家族や大学関係者から「まるで現地にいるような臨場感だった」「選手の頑張る姿を見られて感動した」という声を多数いただきました。遠方で応援する方々にとって、ライブ配信は現地に行けない代わりの「次善の策」ではなく、上空からの視点という新しい観戦体験を提供できたと自負しています。

オクマの美しい海と空、そしてそこで全力を尽くす学生アスリートたちの姿を、ドローン映像を通じて全国にお届けできたことは、私たちにとっても貴重な経験となりました。